201
服の上から胸を鷲掴みにされ、下着はズボンと一緒に降ろされた。私の方も片手で何とかベルトを外し、硬く熱を持った彼自身を擦り上げる。「さっきから濡れてた?」「貴方こそ、こんなに」戦闘後の興奮状態のまま静かな部屋で絡み合う。「もう、いきそ…んっ」昇り詰めるきかっけは、今日初めてのキス。

202
シャツを脱ぎながらベッドに上がると、待っていた彼女がのしかかるようにキスをしてきた。滑らかな尻を撫で太ももの内側に手を忍ばせれば、一度イかせたそこはトロトロに溶けている。「指じゃ、イヤ」「そう焦るな。これを脱がせてからだ」白い素肌に唯一残されていたアンダーシャツの裾に手をかけた。
 *てふてふ。さんの素敵イラストから妄想

203
押し殺し切れなかった声が漏れる度に指が増えた。「ぁあああっ」倒れ込んだせいでシーツの上で胸が潰れる。「まだこれからだろう、中尉」「あんっ」火蜥蜴を舐められ仰け反る私の腰を大きな手が持ち上げた。いよいよ彼が入ってく…る…「ひっ」期待でヒクつくそこに侵入してきたのは生温かい舌だった。

204
「あんっ…あっ」(あんた何やってんですか!?) 受話器の向こうで部下が叫んだ。「愚問だな」「っ…ん―っ! 」胸の先端を摘ままれ中がうねる。「中尉、向こうは変わりないそうだ」「そう…ですか」わざとこの時間を選んだのだ、この男は。嗤う相手を睨みつけながら打ち付けてくる腰に脚を絡めた。

205
乱れた呼吸を整えようと、ほぅと大きな息を吐いた。目の前では汗ばんだ筋肉が規則正しく上下している。「もうギブアップか?」「あんっ」腰を持ち上げずるりと抜かれたせいで、甘えるような声が出てしまう。「まだいけそうだな」膝の上からシーツへと場所を移された身体に再び熱いものが侵入してきた。

206
ベッドに転がった身体から下着を剥ぎ取った。「いつもより濡れてるじゃないか」「そういう時期なだけです」さっきまで私を美味しそうにくわえていた口が素っ気ない言葉を発する。互いの部屋、執務室、路地裏ですら命令すれば足を開く女。関係を持つには最悪な女の身体が一番相性がいいなど、皮肉なものだ。

207
上着を脱いだ彼女が近付いて来るのを椅子に座ったままじっと待つ。「大佐…」らしくない小さく掠れた声に顔を上げると、濡れた茶色の瞳に欲情が見て取れた。「抱いてください…大佐」「此処でか?堪え性のない女だな」やっと聞けた言葉に逸る気持ちを抑え込んで、ゆっくりとその細い腰に手を伸ばした。
 *てふてふ。さんの素敵イラストから妄想1

208
もう一度キスを強請ったが与えられることはなく、代わりに唾液に塗れた唇が耳元で蠢いた。「濡れてるか?」小さく頷いてズボンを降ろすと、濡れて張り付いた下着の上を長い指が行き来する。「ん…」もどかしさに腰が動く。「お願い、もっと」半泣きで求める私を嗤いつつ、意地悪な指が中に入ってきた。
 *てふてふ。さんの素敵イラストから妄想2

209
幾度も達し意識を失った彼女の中にようやく己を納めた。「ん…あっ」朦朧としながらも私の動きに合わせて腰を揺らす。「きもち、いい…奥、いいのぉ、もっと」素直な言葉にこちらが蕩けそうだ。「たい、さ、なかに…」殻を破り女の欲望を引き出すのは骨が折れるが、こんな姿を見られるのなら悪くない。

210
明けてゆく光の中、どちらからともなく手を伸ばした。貪るようなキスがとろりとろりと疲れた脳を蕩けさせていく。脱がせにくい構造の軍服は行為の邪魔をするが、身体は一層熱を帯び欲望は加速する。「鍵、かけてないな」そう言ってソファに沈む彼に跨り、誰が来るとも知れぬ部屋で熱い雄を迎え入れた。

211
隠そうとする手を払い除け太腿を押し広げた。すでに潤んだそこからは女の匂いがする。「処女のくせにいやらしい身体だな」粘膜を探り一番感じる場所を擦りあげる。「んあっ、やっ」くねる腰を抑え込み内と外を執拗に攻めてやるといい声を上げて彼女は達した。さて、この熟れた身体をいついただこうか。

212
先程まで脚の間に擦り付けられていたそれは私の体液に塗れていた。命じられるまま指と舌と口で丹念に愛撫する。「ん…ぐっ」口内に苦さが広がった。唇から零れた白い体液を彼の長い指が拭う。「いい子だ」擦れた声が身体の奥を刺激してまた涎が零れた。いつになれば彼は私の中を埋めてくれるのだろう。

213
「ん…」股間に血液が集中する感覚で目が覚めた。熱を持った舌と指が巧みに分身を煽る。「朝から何だ?」「私にも性欲はあるんです」目の前の柔らかい肉を撫でさすりスカートを捲り上げる。「おい、脱がせる楽しみがないじゃないか」「面倒なので」本来なら布で覆われた部分から滴る果汁を直に啜った。

214
腕を掴みその動きを遮った。快楽に耽る彼女の指はぷっくりと膨らんだ花芯をまだ弄っている。「次は中だ」体勢を変え白い尻を持ち上げると、私の目の前で指が一本恐る恐るといった様子で中に入って行く。「いい場所は知っているだろう?」「ぁあ…」まだ指の太さしか知らないそこから温い体液が零れた。

215
タイプの違う女を選んでも、何処か彼女に似ているところはないかと探している自分に嫌気が差す。「…っ」思わず名前を呼びそうになり、べっとりと紅く塗られた唇を塞いだ。「また…ね」「ああ、また」シーツに包まったままの女の額にキスをする。すっきりしたはずなのに腹の奥に苦い澱が溜まって行く。

216
シャワーから戻るとブランデーが用意されていた。こんな時間に他の女の匂いを纏って現れた男を迎え入れ、酒まで出すとはできた副官だ。「君も飲まないか」「結構です」「酒が駄目ならこっちに付き合ってもらおうか」唇を奪い下着の中に手を忍ばせる。最低な男の所業にも彼女の舌と粘膜は応じてくれる。

217
「君の中は具合がいいな」誰と比べているのか。朦朧とする意識の中、最近の女性関係のページをめくる。「集中しろ」無神経な男を睨みつけると動きが一層激しくなった。「たい、さ…もう……!」気を失う寸前、自分が何を言ったかは覚えていない。記憶にあるのは汗ばんだ肌と中に放たれた熱い体液だけ。

218
さっきまで男が入り込んでいた場所に指を這わせた。まだ熱さの残るそこを探れば、どちらのものとも判別できない液体が零れ出る。どれほど熱く交わっても彼の心は見えず分厚い壁に阻まれるだけ…。穢れた体液が太腿を伝う。氷のようなシャワーに震え、彼のものとは似ても似つかぬ腕で自分を抱き締めた。

219
うねる中から指を引き抜き、濡れた錬成陣を眺めた。何故この色にしたのだったか。焔から連想したのか、彼女の背中をイメージしていたのか…今となっては思い出せないが、見慣れたそれは白い布に滴る血のようで今の自分には忌々しいほど似つかわしい。自嘲の笑みを浮かべ、私はその手で紅い唇に触れた。

220
促されるまま車に乗り込んだのがいけなかった。誰に見られるとも知れない緊張感が否が応でも感覚を鋭敏にする。「自分で挿れたらどうだ?」はしたなく涎を垂らす女の部分を固く屹立した彼自身で擦られては誘惑に耐えきれない。「我慢するな」ドレスの裾を割り太腿を撫で上げる無骨な手に全身が震えた。

221
「あっ、噛んじゃいや」本気で嫌がっていないことは下着の中に忍ばせた指で確認済みで、もう一度腰骨に歯を立てた。「ここも食べたい」胸の先端を摘んでやれば背中の紋様が艶かしく歪む。「君はこっちを食べればいい」「は…ぁん」掻き回していた指を食むように、素直な彼女はぎゅうと締め付けてきた。

222
折り曲げられた身体が苦しくて声が漏れたが、そんなことはお構いなしに動きは一層激しくなる。「ちゃんと見てろ」声に促され目を開けた先では黒と金の毛が絡み合い、濡れた性器が彼を美味しそうに咥え込んでいる。「や…んっ」恥ずかしさに下腹部に力が入り、彼の形を再確認することになってしまった。

223
「この方が好きだろう」彼の首から外されたネクタイが視界を奪った。限界まで足を広げられたが触れられることはなく、身体の中心に視線を感じるだけ。とろりとろりと臀部まで愛液が垂れてくる。「どうして欲しい?」囁く低音が私を誘惑する。「リザ?」「…舐めて、ください」全神経がそこに集中した。

224
「ん、ぁ、だ…めっ」縋り付いてくる身体を揺さぶり、さらに彼女を追い詰める。「ほら、リザ」「やぁ、そんなにっうごいた…らっ」「ちゃんと呼んで」「あっ…ん、あっ……!」最後の最後に掠れて消え入りそうな声が耳をくすぐった。頑なな彼女は我を忘れた時にしか名前を呼んでくれないから苦労する。

225
濡れて素肌に張り付くシャツが気持ち悪い。いっそ脱いでしまいたいが、それが許されないのは明白だ。痛いくらいに固くなった胸の先端を布の上からくるくると弄び、熱い舌が耳に入り込む。「声出して」「…んっ」「気持ちいいんだろう?こんなに締め付けて」指で、声で、彼自身で私を狂わせる彼が嫌い。

226
「さっさとしてくれないか」軽く軍靴で蹴られそろそろと脚を開く。無遠慮な手が下着の上を這い、濡れていないのに気付くと不機嫌な空気が増幅された。「痛いのが嫌なら自分で準備するんだな」机に凭れて腰を突き出し、自分の指で慰める。こんな状況でも感じる自分に絶望しながら指をもう一本増やした。

227
「ふっ…あ」ベッドに倒れこみそうになる身体を両腕で何とか支えた。達したのを知っていながら舌は動きをやめない。「言えないのか?下の口は簡単に開くのにな」部下の足元に跪いた男の指が何かを連想させる動きを始めた。「簡単な言葉だろう?」「ん、やめ…ぁあっ」開いた唇からは喘ぎ声しか出ない。

228
汗の流れる喉を柔らかい唇が這う。珍しい彼女からのおねだりに、次は背後から愛でようと体を返し丸い臀部を持ち上げた。「ん…」どろりと白濁した体液が太腿に垂れる光景に再び体の中心が熱を帯びる。そんな私に呼応したように蠢く背中の火蜥蜴に口付けを落とし宣言する。君が誘ったんだから覚悟しろ。

229
身体を揺する度に声を出すまいと耐える姿がいじらしい。硬く閉じられた唇を舐めると救いを求めるように彼女の方から喰いついてきた。しかし、私がそう簡単に許すと思うのかね?苦しくなった彼女が唇を離した隙に両脚を抱え結合を深める。思わず漏れる声。後はひたすら悩ましい啼き声が執務室に響いた。

230
互いに視界を閉ざしただけでこんなにも興奮するなんて。思い切り足を広げ、そこに手を添え、彼を導く。「あっ」ぐちゅと先端が触れるだけで腰が跳ねた。「可愛いよ、リザ」低い声とともに侵入した彼の動きが激しくなる。「ああ、これでは目隠しが外れてしまうな」酷い、いつからこの痴態を見ていたの。

231
両脚を抱え彼の前に全てを曝け出す。「ペンか舌かどっちがいい?」「えっ」何を言われているのか理解できないが、そこに触れる空気が揺れるだけで中から溢れるものがある。「答えないならペンにするが」「しっ、舌で…舌でお願いします」「図々しいな、中尉」ぴちゃじゅるっと生々しい音が耳を犯した。

232
どれだけ求められても、あの黒い瞳を見てはいけない。できることなら背後から犯されるのがいい。もっと奥にと強請るはしたない女の顔も見られずにすむ。「ん、あっ…」腰が持ち上げられ、柔らかい肉が押し広げられた。背中に被さる男の重み。ああ、快楽に溺れてはいけない。この男に堕ちてはいけない。

233
首周りに絡むアンダーが邪魔で床に脱ぎ捨てた。「んっ」腕を引かれ、彼の上に倒れ込んだ勢いで中を深く抉られる。「これは?」隠そうとしたが遅かった。傷を舐められじりじりとした痛みが二の腕を走る。「これ以上傷を増やすな」聞けない命令。突き上げられる快感。身体はすでに彼の軍門に下っている。

234
「ぐっ…ん」これ以上感じないよう全身に力を込める。快楽に堕ちてはいけない。彼がすぐに飽きてくれるよう感じない女でなければ。耐えてシーツを握りしめる手に、後ろから覆い被さる男の手が重なった。「無駄な抵抗だな。逃がすつもりはないぞ」「だめ、です…ああっ」中に注がれる熱さに身体が悦ぶ。

235
「お願い…中にっ」これ以上イクのは嫌だと捩る身体を押さえ、望み通り指を挿入した。中を掻き回しながら再びクリトリスを吸う。「あっいやぁ!なかにしてぇっ」太腿が強ばりぷるぷると震えている。「入ってるだろう?」「違うの、なかっ」我を忘れる彼女が可愛くて今夜はもっと乱れさせることにした。
 *ひづるさんの妄想をいただきました

236
片足を抱え直し、最奥をごりごりと刺激する。「あっ」慣れないハイヒールでは支えられなくなった身体がガクンと沈んだ。「感じているならそう言いたまえよ」「んっ、感じて…なんか」首に巻き付いた腕に力が入り、鼻腔いっぱいに彼女の匂いが充満する。「素直じゃないな」彼女以上に可愛い女はいない。

237
ただ一度だけ、あの過ちを想い出に生きていくはずだったのに、彼の手で女にされた身体は飢えて貪欲に雄を求めるようになった。欲しい、欲しい、欲しい、欲しい…己の欠けた部分を埋めたい本能。彼の人の形を忘れないよう、指が狭い空間をなぞっていく。「ん…あっ」淫らな女の身体が理性を屈服させる。

238
どんな命令にも従ってしまう身体が恨めしい。羞恥に耐えて脚を広げ、彼の目の前で己を晒す。「あっ」零れ落ちる体液の感触に目を閉じた。「君が欲しいと言うからあげたのに。反抗的だな」「いやっ…もうだめっ」先程よりも質量を増した彼が侵入するのを喜ぶ身体と拒む心。お願い。私を解放して下さい。

239
身に付けていた最後のバレッタが外された。始まりからずっと互いの唇を食み、舌を絡ませ、唾液が垂れるのも構わず貪り合い、吐息と触れ合う体温がさらに気分を高揚させる。「んっ…はぁ」震える指ではシャツのボタンがうまく外せず苛立って、早く下も繋がりたくて、彼の熱くなった部分に手を這わせた。
 *てふてふ。さんの素敵イラストから妄想

240
「だめ、です…これ以上したら」「したら?」ちゅっと音を立て、味わっていた胸から顔を上げた。濡れた下着越しに形をなぞるのをやめ、隙間から指を入れ遊ばせる。「そろそろ脚を開いたらどうだ」「ん…っ」噛み締めた唇を舌でゆっくりと舐る。真っ直ぐで、強情で、素直じゃない、似た者同士の交わり。

241
やめてくださいと閉じた脚が強引に広げられた。「今さら止められるか」恥ずかしいほどに潤った部分に熱いものが押し付けられる。「んっ」空気を補おうと開いた口が舌の侵入を許す。「たい…さ…」激しく打ち付けられる下半身とは逆に手と声は優しく肌を撫でていく。理性が溶け、全身で彼に縋り付いた。

242
「もうだめ…」「ここはそう言っていないが?」敏感な部分を捏ねれば、焼け付くように熱い中がうねった。「う…ぁぁあ」仰け反りシーツに沈む背に唇を落とす。彼女を今の彼女たらしめ、私の背徳感と罪悪感を再認識させるもの。他の女にはないもの。「離すものか」正体を失った女の身体を抱き起こした。

243
コン、コンコンコン。いつもの合図に、読んでいた本から顔も上げず入室許可を出した。柔らかい影がソファで寛ぐ私の横でぴたりと動きを止める。「時間通りとは律儀なことだ」ガウンの合わせ目から忍ばせた手が薄く開いた脚の間を滑る。「あ…」愛犬の零す甘い声は、走る列車の騒音にかき消されていく。
 *三谷版オリエント急行殺人事件から妄想

  

244
生暖かい感触が首筋を這う。「自分からキスできたらやめてやろう」胸から太腿へと遊ぶ手を移動させた男の頭を抱き寄せ、薄い唇を喰んだ。「ん…っふ、ん」逃げる舌を追いかけ絡め取ったと確信した瞬間に強く吸われる。滑り込んできた指が中の熱さを暴く。この嘘つき。膝まで落ちたズボンが邪魔になる。

245
律儀に命令を守る姿がいじらしくて堪らない。秘めた部分を両手で広げたまま私の愛撫に耐えている。指で、舌で、彼女が触れて欲しがっている部分以外の全てを侵してゆく。「も…おねが…い」「シーツまでぐしょぐしょだな」最後の砦に顔を近付け溢れる液体を啜り上げると、彼女は可愛らしい声でないた。

246
下半身から溶け出して自分ではなくなっていくような感覚。ああ、もっと…漏れそうになる声を堪え唇を噛んだ。「血が出るぞ」顎を掴み、無骨な指が侵入してくる。「私の指なら噛み切っても構わないが」そんなことできる訳がない。突き上げられ擦られ一層酷くなる快感に、夢中で舌を絡め指をしゃぶった。

247
「ん、ぐっ」噎せそうになるのを必死で堪え、彼のものを飲み込んだ。「もう…むりです…」溢れる涙を拭う優しい指とは別人のような声が私を追い詰める。「何が無理だって?ホークアイ中尉?」「ひっ、あ!」力の入らない身体を犬のように転がされ、ぐしょぐしょに濡れた部分に熱い息が吹きかけられた。

248
「あっ、だめ」閉じた太ももに手を挟まれた。私には抱き慣れた身体でも、彼女は初めてなのだから仕方がない。ゆっくりと時間をかけて解していく悦び。「辛かったら言いなさい」「たいさ…んっ」懐かしい呼び名と中の狭さに黒いものが湧き上がってきた。すまないね、この時代の私。リザはいただいたよ。
 *大将中尉パラレル

249
ここ数日、私は不思議な夢を見ている。「君はこうするほうが感じるんだよ」「あ…ん」なぜそんなことを知っているのかと問う間もなく、腰が持ち上げられ後ろから貫かれた。現実では決して触れてこない彼。少し歳を重ねた姿で躊躇いなく触れてくる彼。やはりこれは夢だと確信し、はしたない姿を晒した。
 *大将中尉パラレル

250
腹の上で白い胸が踊る。歪な、通常の女にあるまじき痕の残る背を撫で上げれば、強請るような艶かしい声が落ちてきた。これさえなければ幸せであっただろうに。己の勝手な妄想に苛つき女の不幸に苦笑を漏らす。私しか知らない、私にしか抱けない女。それを証明したくて醜い精を穢れない女の中に注いだ。

251
これが最後と誘ったのは私だった。「花婿が前日にこんな…いいんですか」「何を今さら。足腰立たなくして参列できなくしてやろう」奥を抉られ息が詰まる。「手放す気はないぞ。そうだ、子供でもできれば逃げられないか」「だめっ、いやっ!」頭は拒否するのに身体は彼のものを受け止めようと反応した。

252
大きな掌が頬に触れ、顎を上げさせた。緩く開いた唇と男のモノが細い唾液で繋がっている。もういいのかと問えば、こんなに熱があるのに待てないだろうとぬかるんだ部分を指が這う。吐息を飲み込み俯いた先に見えた脇腹の傷跡。キスマークを付けようと顔を寄せたが気が変わり、太腿に噛み付いてやった。
 *お題「顎を上げさせる」「熱があるのに」「キスマーク」「噛み付く」

253
捲り上げた黒い布地とその下で形を変える白い肌の艶めかしさに煽られ、薄らと汗の浮いた喉に舌を這わせた。「んっ」声を押し殺す彼女に決して承服できないであろう命令を注ぐ。「啼け」びくんと身体が跳ねる。「…脱がせて」「素直に啼く準備ができたか?」下着越しにも中から溢れてくるのが分かった。
 *ロビさんの素敵イラストから妄想

254
「一つ目」長いキスの後は二つめ三つめと首筋から鎖骨、胸へと唇が降りてくる。腰、臍の次は持ち上げた爪先に触れ、内腿にはしばらく消えないであろう跡が残された。「あっ」唐突に最も敏感な部分を吸われる。「同じ場所はカウントされないか?」繰り返される強い刺激に数えることなどできなくなった。
 *お題「十カ所にキスしないと出られない部屋」

255
「ん…あっ、いい…」自分のものではない嬌声が部屋に響く。「もっと…んっ、中に…」だめだめだめ、絶対にだめ。なのに女の身体は本能に忠実に男を求める。孕ませるぞ、と告げる悪魔の囁きに抗えないどころか、悦ぶ自分が浅ましく気が狂いそうだ。「やめ…て…」嘘つきな女体を禁忌の焔が焼き尽くす。

256
冷たいシャワーを浴び身体に残る熱を冷ます。寝室に残してきた熱い肢体を振り払おうと水量を増やすが、脳裏にこびりついた生々しい吐息が上官に戻ろうとする理性の邪魔をする。「溺れた方が楽かもしれないな…」選べない道はなんと甘美なことか。自嘲と自制。満たされぬ想いに濡れた前髪をかき上げた。

257
もう何度目かの申し出に彼女は首を振った。激しい突き上げに背を反らし甘い声を発しても、この要望にだけはいい反応をくれない。「強情だな」腕も脚も身体の奥でさえもこんなに絡み付いてくるのに、彼女の心は崩せない。「もっと…んっ」扱いの難しい女への熱と少しの苛立ちを抱えながら要望に応える。

258
走る心臓の動きが肌越しに伝わる。「すまん」「はっ…ふ…」溺れるような呼吸しかできず、肺が苦しい。「中に出した」酷いことを言われたような気がするが、酸欠の脳では理解できない。「ん…」密着した肌の間を流れる汗が心地よくて分厚い筋肉を抱きしめると、ヒクつく隙間から生暖かいものが溢れた。
 *ロビさんの素敵イラストから妄想

259
白い肌に最後の一枚が残った。脱ぐかこのままか選択肢を与えた私を可愛い顔が睨んでくる。「どうする?」小さい布から片足を抜いただけで彼女はもどかしそうに腰を下ろしてきた。「いつになくせっかちだな」「こんな時まで意地悪言わないでください」冷んやりした腕と熱い粘膜が同時に絡みついてきた。
 *ロビさんの素敵イラストから妄想

260
求め過ぎて夢中になれば理性は蕩けるものだと知った。どれくらい時間が過ぎたのか分からない。浴室に響く声も聞こえない。頭から降り注ぐシャワーも気にならない。無茶な体勢で関節が軋んでも痛くない。感じるのは背中に張り付く貴方のシャツと中で燃える焔の熱さだけ。このまま崩れ落ちてしまいたい。
 *ロビさんの素敵イラストから妄想